真夏日や猛暑で暑い日が続いていますね。
こまめな水分補給は怠らないでください。
さて今日は、
「太る」について書きます。
太る原因は、様々ですが、典型的な太るメカニズムは、糖質の過剰摂取です。
私たちが糖質を食べると、胃腸で消化・分解されてブドウ糖として吸収され血流に乗って全身へと運ばれ、筋肉や脳の活動エネルギーとして使われます。
体内にブドウ糖が取り込まれると、インスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは膵臓のβ細胞(ベータ細胞)という部位でつくられているホルモンで、普段でもごく微量が血中を漂っています。ですが、食事で糖質を摂取したときだけ大量に追加分泌され、一気に上がった血糖値(血中のブドウ糖量)を下げる役割を果たします。
まとめると、次のようになります。
①食事で糖質を摂取すると、消化・吸収されたブドウ糖が血中に大量に放出される(食後血糖値が上がる→人体にとってとても危険)。
②血糖値が上がりすぎないようインスリンが分泌され、即座に糖分を処理する。
体内に吸収されたブドウ糖のごく少量はグリコーゲンに変えられて肝臓に貯蔵されますが、大半はエネルギーとして筋肉や脳の活動に使われます。何もしないでじっとしていても、心臓が鼓動したり、肺で呼吸したりするエネルギーが不可欠だからです。
ところが、摂取した糖質がすべて処理され、エネルギーとして使われるなら何ら問題はないのですが、たいていは使いきれずに余ってしまいます。ここに、私たち現代人が肥満や糖尿病になる原因があります。
余ったブドウ糖は、筋肉も脳も受け取ってくれません。そこでインスリンは、せっかく摂取したエネルギー源を捨てるのはもったいないとばかりに、せっせと別の貯蔵庫に運び入れます。その貯蔵庫こそが脂肪細胞であり、取り込んだブドウ糖を脂肪に変えてどんどん巨大化していきます。
これが贅肉の正体であり、ヒトが肥満になる唯一のメカニズムです。
インスリンが発動する仕組みは、糖質を食べたときに反応する特殊なもので、タンパク質や脂質では少ししか作動しません。
インスリンには「肥満ホルモン」という別名がありますが、そう呼ばれる理由はここにあります。
カロリーを制限すればいい。
なんてすぐに考えてしまうのは危険ですね。
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