2017年11月19日日曜日

栄養の基礎知識


皆さんこんばんは
pml横浜店宮内です

今日は栄養の基礎知識についてお話しします(*^-^*)

栄養の定義


 食事をする事で、体内に食品(栄養素)を取り込み胃で消化・分解する行為を「異化」と呼びます。
 次に体内に吸収し、栄養の成分に転換(合成)する行為を「同化」と呼びます。
 更に「同化」された物質を「異化」しエネルギーとして消費する事を物質交代(新陳代謝)と呼び、これらの行為を総称して「栄養」と定義します。

 栄養の取りすぎ、少なすぎと言うのは、見方を変えれば「同化」が「異化」よりも活発だと肥満であり、逆に「異化」が「同化」よりも活発になれば痩身と言う事になります。

 栄養と栄養素についてごちゃ混ぜになりそうですが、栄養を辞典で引くと「生物が外界つまり体外から物質を摂取して、これを同化して生長して、生活力を維持すること。また、その摂取する物質。」とあるように栄養は同化する「行為」であり、栄養素は摂取する「物質」と定義されます。


5大栄養素について




 「栄養素」とは、人間が生きていくための生命維持や増進などに摂取しなければならない物質の事です。
 「栄養素」は大きく分けるとタンパク質・炭水化物(糖質)・脂質・ビタミン・ミネラルの「5大栄養素」となります。
 「3大栄養素」とはタンパク質・炭水化物(糖質)・脂質の事を指します。

●タンパク質とは

 筋肉や臓器、髪・爪・血液などを製造していますアミノ酸の量で栄養価が決まります。
 牛乳や卵・肉などの動物性食品のタンパク質は栄養価が高く、植物性食品のタンパク質は栄養価(必須アミノ酸)が全般的に低いのです。しかし、大豆や米は比較的高い栄養価なのです。

●炭水化物(糖質)とは

 消費するエネルギーの燃焼が早いため、すぐにエネルギーとなります。
 炭水化物(糖質)は過食や運動不足など消費するエネルギーより、摂取したエネルギーが多すぎると、脂肪に変わり体内に皮下脂肪として蓄えられます。

●脂質とは

 運動するエネルギーとなります。(脂質は糖質より燃焼しにいくのでエネルギー効率は低いです。)
 脂質はタンパク質と同様に、動物性と植物性の食品があります。動物性の脂質は、飽和脂肪酸やコレステロール(悪玉コレステロール)が多く含まれ、摂取し過ぎると高血圧や動脈硬化などの生活習慣病へ移行しやすくなります。
 但し、植物性の脂質には、飽和脂肪酸が少なく、コレステロールが含まれないので、生活習慣病の予防となります。
 魚類の脂質は植物性に近く、DHA(ドコサヘキサエン酸)により、コレステロール値を下げる等の効果があります。

●ビタミンとは

 体の機能や調子を整える働きが主で、様々な代謝の調整役します。
 有機化合物で、基本的に体内で合成する事は出来ないため、食物から摂取します。
一部合成されるものもありますが、必要量を満たすだけは作れません。
ビタミン摂取が少ないと「風邪をひきやすい」、「目が疲れる」、「老化が進む」等体調を崩す可能性があり、野菜や果物を沢山食べるよう心掛けましょう。
但し、ビタミンは非常にデリケートな栄養素で、調理する際、熱を加えすぎたり、洗いすぎたりするとビタミンが消失してしまいます。
 ビタミンには、よく耳にするAからE以外にも様々なビタミンがあります。
 下記に各ビタミンが多く含まれる食品を紹介します。

名  称
含まれる主な対象食品

名  称
含まれる主な対象食品

ビタミンA
卵黄、うなぎ、レバー、バター
ビタミンB6
レバー、サケ、サバ、いわし、じゃが芋、さつま芋

ビタミンB1
胚芽、卵、魚、豚肉、レバー、米ぬか
ビタミンB12
魚介類の内臓、卵、レバー

ビタミンB2
レバー、胚芽、卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ、海藻、納豆
ビタミンC
野菜類、柑橘類、キウイフルーツ、苺などの果物や、さつま芋
ビタミンD
レバー、卵黄、煮干し、いか、しらす干し、マグロ、鰹、肝油、キクラゲ
ビタミンE
植物油、胚芽、うなぎ、ししゃも、イカ、海老、アーモンド、ピーナッツ、西洋かぼちゃ、ニラ、ほうれん草、アボカド

ビタミンK
レバー、ほうれん草、にんじん、大豆、海藻
ナイアシン
レバー、肉、魚、ピーナッツ

パントテン酸
レバー、肉類、玄米、胚芽米、牛乳、ナッツ類、豆類、納豆、卵
ビオチン
ナッツ類、大豆、レバー、酵母、トウモロコシ、トマト

レバー、肉、緑黄色野菜、豆



 ビタミンは過剰に摂取すると、ビタミン過剰症になります。
 水溶性ビタミンは、過剰に摂取しても尿中に排泄されるため、中毒症状は出にくいのですが、脂溶性ビタミンは、体内に蓄積されるので中毒症状が出やすいと言われています。

ミネラルとは

体内で合成されないために、食事等で摂取しなければならない無機質の栄養素です。
 ミネラルは約20種類有し、体内に3~5%存在しています。
よく耳にするカルシウムや鉄分、ナトリウム、リン、カリウム、マグネシウム、ヨウ素、銅、亜鉛、イオウ、マンガンなどがあります。
 ミネラルを摂取することは、
 1)骨や歯など硬組織形成をする。
 2)酸素との補助因子やホルモンの成分になる。
 3)浸透圧の調整や酸・アルカリの平衡を保つ作用になる。
 4)タンパク質や脂質の成分になる。
と、大きく4つに分類されます。
 普段の生活で、カルシウムと鉄分は不足しがちなので、牛乳を飲む癖をつけたり、小魚やほうれん草、レバーを摂取しますが、塩分(ナトリウム)の取り過ぎは体に良くなく、取り過ぎれば生活習慣病の代表格の高血圧などに移行しやすいと言われます。

名  称
含まれる主な対象食品
名  称
含まれる主な対象食品

カルシウム
牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、豆、海藻、野菜、小魚
   ン
動物性食品、胚芽

カ リ ウ ム
野菜、果物、海藻
食塩、醤油、味噌などの調味料、動物性食品

マグネシウム
穀類、種実類、豆類、海藻
レバー、牡蠣、さば、卵、ゴマ、ひじき、ほうれん草

亜   
魚介、肉、種実類、穀類、海藻、卵黄
レバー、貝(特に牡蠣)、海老、カニ、種実類

ヨ ウ 素
さば、大豆、海藻類
マ ン ガ ン
お茶、アーモンド、豆類

セ レ ン
魚介、肉、卵、穀物



6つの基礎食品群について


 では、この栄養素を取るには「6つの基礎食品群」をバランス良く摂る必要があります。

 6つの基礎食品群と言う言葉を聞いた事はありますか?これは厚生省が栄養成分の類似した食品を6群に分類しバランスのとれた栄養素を摂取する目安に作成されたものです。




栄養バランス   

 食生活から見つめなおす栄養バランス

 バランスの取れた食事を行う事とは、健康維持を含め、体内の機能安定や代謝機能の向上を図る上で、もっとも重要な事と考えだと思います。

 まず、栄養バランスについて基本的な考えをしてみましょう。栄養学上でバランスの考え方は2つあると思います。

その1.食事(栄養素)の摂取量と消費量(代謝や排泄)のバランス
 食事からの栄養素は「異化」と「同化」を繰り返し、筋肉へ栄養を与え又、その筋肉を作り、脂肪となり蓄積されたり、それ以外のものは胃・腸を経て排泄されます。
 栄養を摂取量は、基礎代謝以外に運動などで使う、一日に必要なエネルギー以上を取れば、脂肪として堆積されて肥満化していきます。
 最近の女性に多くはダイエットのためと、一日に必要なエネルギー以下の摂取量しか取らないため、極端に痩せ、だるさ等の障害が出てきます。

その2.栄養素の相互バランス。 
 極端な例で言うと、一日必要なエネルギー分をご飯のみで済せても、一見すれば栄養のバランス(摂取量と消費量)は取れていますが、相互バランスの面からみると、炭水化物のみで栄養素自体は1種類しか取っていません。
  1日に摂取する食事のエネルギーに占める割合(%)の比を3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)にて表現されています。それは、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の英語の頭文字からPFC比と呼ばれ、そのPFC比は、タンパク質エネルギー12~15%、脂質エネルギー20~25%、炭水化物エネルギー60~68%がベストと言われています。

バランスの良い食生活で過食、拒食にならない様、もう一度意識してみましょう。

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