2014年12月21日日曜日

ケトジェニックダイエット(糖質を摂らない食事)がなぜカラダにいいのか

東京店 マネージャー 藤岡です。
前回に引き続き、ケトジェニックダイエット(糖質を摂らない食事)についてです!

肥満や糖尿病やがんの治療に糖質を摂らない食事の効果が認められてきた


糖質の多い食事が肥満糖尿病メタボリック症候群認知症がんなど多くの病気の発生率を高めていることが明らかになっています。
そして、食事中の糖質を減らすことによってこれらの病気の発生率を減らせることが多くの臨床試験で明らかになってきました。
この「がんと食事の関係」の研究において、近年大きな変化が起こっています。
それは、今までの常識であった「肉や脂肪の多い食事ががんの発生や進行を促進する」という考え方から、「糖質の多い食事ががんの発生や進行を促進する」という意見を支持するエビデンス(証拠)が増えているのです。
つまり、糖質摂取を減らすとがんの発生や再発を予防でき、進行がんでもがん細胞の増殖を遅くできるという研究結果が数多く報告されています。

糖質の多い食事は、がんだけでなく肥満や糖尿病やメタボリック症候群や認知症など様々な疾患を増やしていることも明らかになってています。 
糖質を摂取するとインスリンが分泌されますが、このインスリンは脂肪の合成を増やし、肥満を起こしやすくします。
インスリンの出ない食事、すなわち糖質制限食が体重の減量においてカロリー制限食よりも効果が高いことが多くの臨床試験で確認されています。 
糖尿病の治療においても糖質を摂らない食事の効果が認められています。
糖尿病の食事療法を言えば最近まではカロリー制限食しか認められていませんでした。
しかし、糖質を摂らない食事の有用性を示す証拠が蓄積され、米国糖尿病学会の2011年のガイドラインでは、カロリー制限食と糖質を食事がともに糖尿病食事療法の選択肢として推奨されているんです。

米国では肉と脂肪を減らして肥満が増えた


肥満の原因としては、以前は肉や動物性脂肪の摂り過ぎが指摘されていました。
しかし最近では糖質の過剰摂取が問題視されています。
米国では1970年代から肉と脂肪を減らす食事が指導され、実際に食事中の脂肪とタンパク質のカロリー比率は減少したのに肥満は2倍以上に増えています。
タンパク質と脂肪の摂取を減らすと糖質(穀物やイモ類に含まれるデンプンや砂糖など)の摂取量が増えます。
糖質が消化管で分解されて吸収されるグルコース(ブドウ糖)はインスリンの分泌を刺激し、インスリンは脂肪の合成と蓄積を促進するので体脂肪が増えて肥満になります。
インスリンは肥満を引き起こすホルモンなのです。
体脂肪が増えるとインスリンの効き目が弱くなる(インスリン抵抗性という)ので、さらに血中のインスリン濃度が高くなるという悪循環を形成します。
高インスリン血症ががんや動脈硬化やメタボリック症候群の発症リスクを高めることは多くの研究で確かめられています。
フルクトース(果糖)は血糖やインスリン分泌を高めないのですが、肝臓で中性脂肪の合成に使用され、肥満や脂肪肝や高脂血症を引き起こしやすい糖です。
トウモロコシなどのデンプンを酵素処理して生産される高フルクトース・コーンシロップは、グルコースとフルクトースの混合液でフルクトースが50%以上含まれています。
フルクトースはグルコースによるインスリン分泌刺激を増強することが知られています。
米国をはじめ世界中で肥満と2型糖尿病(インスリンの分泌低下や感受性低下を原因とする糖尿病)が増えている原因として、清涼飲料水などからの高フルクトース・コーンシロップや砂糖などの糖類の摂取量の増加が指摘されています。
高フルクトース・コーンシロップ(異性化液糖や果糖ぶどう糖液糖とも呼ばれる)は日本でも多くの食品に添加され、消費量が増えています。
米国疾病対策センターからの報告では、過去10年間のアメリカにおける医療費の大幅な増大は、肥満に相当な原因があることを明らかにしています。
精製した糖質や砂糖たっぷりの食事を減らせば、肥満を減らせて健康状態を高め多くの病気を予防できるだけでなく、その結果として医療費を大きく減らすことができるのです。
このように糖質制限にはダイエットだけでなく病気の予防などのメリットがあるのです。
なので、減らすなら肉、魚などのタンパク質ではなく、米、パン、麺類などの糖質なのです。
10年後の人生のために今から行動してみてはどうでしょうか(^^)/
2014 pml 忘年会はタンパク質が豊富です 笑







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